2026年3月、世界は大きく揺れている。
中東の要衝・ホルムズ海峡が封鎖され、エネルギーの命綱が絞られる中、日本では新政権がかつてない規模の対米投資と、イランとの独自外交という「二段構え」で、この難局を突破しようとしている。
一見すると、遠い海の向こうの政治の話だ。しかし、これは再来月に産まれてくる私の「息子」が生きる未来に、直結している話でもある。
■ 「平成」という航海図を捨てる時
私が歩んできた道——良い大学に入り、大企業に勤め、貯金をして、定年を迎える——そんな「平成の成功モデル」は、もう通用しない。
かつては「運」や「アメリカの保護」に守られ、棚ぼた的な平和を享受できた時代もあった。しかし今は違う。安全も、エネルギーも、そして自分たちのアイデンティティも、戦略的な「投資」と「交渉」で勝ち取らなければならない時代だ。
日本が米国に投じた巨額の資金や、イランとの間で演じている「ハブ(結節点)」としての役割。これらは、息子たちが生きる20年後の日本が、「誰かの言いなり」にならずに自立して生きていくための「生存コスト」なのだと思う。
■ 息子へ、父から伝えたいこと
君が物心つく頃、世界はさらに複雑になっているだろう。AIが普及し、知識の暗記は何の武器にもならなくなっているはずだ。
父が今、地政学リスクや経済安全保障に目を向けているのは、単なる情報収集ではない。君に「自分の頭で考え、激動を生き抜く力」を手渡したいからだ。
- 適応力を磨け: 固定観念に縛られず、変化をチャンスに変えること。
- 世界を俯瞰せよ: 日本の常識に閉じこもらず、世界のパワーバランスを読み解く視点を持つこと。
- 「本物」を掴め: デジタルな時代だからこそ、自分の手で表現し、自分の足で大地に立つ強さを持つこと。
■ 2040年へのバトン
前政権から現政権へと引き継がれたバトンは、今、荒波の中で揉まれている。これを「迷走」で終わらせるか、「再興のきっかけ」にするかは、今の大人たちの踏ん張り次第だ。
再来月、君が産声を上げる時、日本はどんな景色を見せているだろうか。
ガソリン代が高いとか、税金が重いとか、課題は山積みだ。けれど、この難局を「独自の外交」で乗り切ろうとする日本の底力は、捨てたもんじゃないと私は信じている。
私は、君が20歳になった時、「あの時、日本は踏ん張ったんだよ」と胸を張って教えられる父親でありたい。
産まれてくる君へ。
厳しい時代かもしれないが、最高に面白い時代にようこそ。

コメント